民謡健康体操

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【動画】歌と踊りの祭典「民謡健康体操」

目次

民謡健康体操の創始者
民謡健康体操の衣装
基礎体操
民謡健康体操

民謡健康体操の創始者

民謡の曲に合わせて楽しく運動ができる民謡健康体操。

どのようなものか、考案された杉浦和子先生にお話を聞きました。


Q. この体操を創るきっかけを教えて下さい。

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はい。30才代後半になり、ポチャポチャと太ってきました。

このままでは体に良くないのではないかと思い、いろいろな運動を試しました。でも、どれも長続きはしませんでした。

そんなある時、好きな民謡を聞きながら体を動かしてみたのです。そうしましたら、とても気分が良かったのです。体がいきいきとしてくるのが自分でもハッキリわかりました。

それから、民謡に合わせたキレのいい動作を組み合わせて、「秋田おばこ」が出来上がったのです。


Q. 曲はどのようにして選ばれるのですか?また、一曲の体操が出来上がるまでの時間は?

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色々な曲を聴きますが、まず、その曲に感動しないと体操がひらめきません。


そして、その曲から映し出される自然や、人々の姿などをイメージしながら体操を創っていきます。
一週間で出来上がる体操もありますが、半年、一年以上かかって出来上がる体操もあります。

Q. 昭和57年3月、発足の時に新聞やテレビにも出演されたそうですね?

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はい。NHKの朝のニュースに取り上げていただきました。


NHKの方が「変わった体操があるそうですね。」と取材にいらっしゃいました。
民謡体操は言葉ではなかなか説明しにくいのですが、実際に見ていただきましたところ、「これはいいですね!誰にでもできて良い体操ですよ。」と言っていただけました。
NHKのニュースには「秋田おばこ」で出演しました。

その後、「2時のワイドショー」などにも出演しました。
「2時のワイドショー」のときは「ひでこ節」でしたね。

新聞は写真入りで紹介してくださいました。

Q. 民謡健康体操の輪はどのように広がっていったのですか?

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最初、数人のお友達に「私こんな体操創ってみたの。一緒にやってみて!」と声をかけたのが始まりでした。

「おもしろい体操、くせになる体操」と喜ばれて、少しずつ仲間の輪が広がっていきました。
「スポーツは苦手、でも健康のために何かやりたい!」と思っている方が、たくさんいらしたのでしょうね。お友達同士、誘い合わせて来てくれました。皆さんウキウキしながら体操にいらっしゃいまして、とても嬉しかったです。もっとレパートリーを増やそうと思いました。


Q. これからの民謡健康体操について杉浦先生のお考えを聞かせてください。

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はい、民謡健康体操は誰にでもできる体操です。


小さな子供たちからお年寄りまで、無理なく楽しく体を動かすことができます。
気を使わないで自分なりに動いてください。
この民謡健康体操が、たくさんの方の健康づくりのお役に立てるように私も頑張ります。


杉浦和子 先生

picture0.jpg▷ 1940年生まれ 静岡県出身

▷ 昭和57年3月 

全国で初めて杉浦式民謡健康体操を考案する。

▷ 新聞、テレビで紹介される。

NHK朝のニュースで放映。

読売テレビ「2時のワイドショー」に出演。

▷ 現在も、指導にあたりながら

新曲の創作に取り組んでいる。

民謡健康体操の衣装

衣装を着ていつもと違う若々しい自分を


5page_1.jpg民謡健康体操の衣装には、いろいろな工夫がされています。

レオタードというとピタッと体をしめつけるような感じがします。

でも、民謡健康体操のレオタードはゆったりとしたサイズで、安心して着用でき、体型もカバーできるようになっています。

また、腕回りなどは大きめにカットされ、肩にはたっぷりのギャザーが入っていますので、肩や腕、脇の下などが、しめつけられず楽に動くことができます。

日常から離れた衣装を着ることによって、気分が変わり元気が湧き出てきます。もちろん体の動きも違ってきます。


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「もう少し足を上げてみようかな?」

「もう少し背中を伸ばそう!」

こんな目標をもって取り組むことができます。


▼ 「衣装」+「体操」の相乗効果で会話や笑顔も、はずみます。
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▲ こちらのレオタードは、ウエスト位置にたくさんのギャザーをよせて、おなか周りをソフトに見せています。
着用してみますと、とても楽で、しめつけ感がありません。

基礎体操
頭の先からつま先まで、ゆっくりていねいに体をほぐしていきます。

1.jpg1. 両手を体の前で組み下方から上方へ両腕を伸ばします。

同時に、おなかと背中も引き上げます。

できましたら、かかとも上げてみましょう。

きょうのご自分の体調やバランス感覚を確認します。

3回程繰り返します。


2. 首のこりをほぐしていきます。

前・後ろと様子をみながら少しずつ首を動かしていきます。

3.jpg3. 首を右横・左横と少しずつ伸ばします。


4. 前後左右となじませましたら首を大きくゆっくり回します。

5. 首がほぐれましたら肩です。

肩を前から後ろへ回していきます。 肩の血流を良くしていきます。

6. 肩を後ろから前に回します。

7.jpg7. 次は、腕と指先の体操です。指先をグーからパーに開いて腕を伸ばします。

腕を曲げた時は、にぎりこぶしです。

腕を伸ばした時は5本の指を開きます。


8. 指先の運動をします。 親指から折って小指から開きます。

反対に小指からも折って親指から開きます。

9.jpg9. 肩の力を抜きながら足首を回します。普段、怪我の無いように、

なるべく大きくゆっくりと片足ずつ両足首をやわらかくほぐします。


10.jpg10. アキレス腱を片足ずつ伸ばします。


11.jpg11. ウエストのシェイプアップ体操です。

両腕を真横へ伸ばし、ウエストを意識しながら少しずつひねります。

お腹周りをスッキリと細くします。メタボに効果的です。


12. ヒップアップ体操です。両手・両ひざを床につき、片足ずつ後方に上げていきます。

上げるときは背中も意識しながら行います。

13. 足首をさらにほぐします。床に両足を伸ばし座ります。つま先に力を入れながらゆっくり伸ばします。

また反対に、つま先が天井を向くように足首を曲げます。伸ばして曲げるを繰り返します。

14. 横腹を伸ばす体操です。床に座ったまま両足を開きます。

右手を左のひざにおき体を右側に倒すように伸ばします。交互に両方の横腹を伸ばします。

15.jpg15. 両足を閉じてリラックス運動です。床を利用してマッサージです。

ひざを上げながら足全体を床に打ちつけます。

足のセルフケアです。足の血液の流れを良くしてあげます。

さらに軽くこぶしをにぎり、つま先の方からふとももに向かって叩きます。

てのひらで挟みながら叩き血行を促します。


16.jpg16. 体を横向きにして寝ます。

リズムをとりながら、片足ずつ心臓より上の方へのばします。

いつも真下にある足の先、たまには心臓よりも上の方へ伸ばします。



17.jpg17. 背筋を伸ばす体操です。正座をします。

両手を高く伸ばしながら、

前方の床に両手をつきます。体を床の上に伸ばします。

上半身は前の方へ、下半身は後ろへ引っ張るような感じで

ゆっくりと3回程行います。


18.jpg18. 静かにゆっくりと立ち上がります。

大きく深呼吸を数回します。これで基礎体操がおわります。

体は軽くスッキリとして、気分は明るくリフレッシュです。

この後、民謡健康体操に入ります。


民謡健康体操

基礎体操で体をほぐしたら、いよいよ民謡健康体操です。
民謡健康体操は全部で30曲以上あります。一回のレッスンでは5~6曲体操します。

ここでは、「そうらん節」「八木節」「しげさ節」を紹介します。

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●そうらん節

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「そうらん節」は、体操ひもを使います。

写真は伴奏の部分です。

背筋を伸ばして、かかとを踏みながら待ちます。

体操ひもを持つ指は三本。



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親指・人差し指・中指です。指の先で、ひもをコロコロと動かせるように、やわらかく持ちます。

体操ひもを張りながら、下から上へすくい上げていきます。

右手左手と交互にすくい上げて、肩を柔らかくほぐします。

「きついな~」と感じたら,体操ひもの長さを短めに調節します。


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● 八木節

3-1.jpg「八木節」は、体操棒を使います。

写真は、体操棒をしっかり持って横腹を伸ばしているところです。

体操棒を持つことにより、横へ倒れることなく体を伸ばすことができます。

八木節は体操棒を持ちながら、やや速いリズムにのって運動をします。

どなたでも、一度は耳にしたことのある曲ですので

体も自然と動きだします。




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体操棒を首の後ろにまわして、足を上げながら後ろに下がります。

八木節の一曲のなかには、6~7の運動が組み込まれています。

左右対称に動きながら体のバランスを整えます。



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体操棒をまっすぐに上に伸ばします。

両手で握って上げていますので、おなか・背中が伸ばしやすくなります。


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● しげさ節

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「しげさ節」は、前に向かって歩いたり、

後ろ向きに下がったりしながら、体をすっきりとシェイプアップする体操です。

写真のように両手を体の前で組み、手のひらを天井へ向けながら頭の上まで伸ばします。

腕が引き上げられているので、脇の下やおなかを無理なく気持ちよく伸ばすことができます。

また、片足を引いていますのでフラつかずに安定した運動ができます。


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組んだ両手を体の横へ下ろしたところです。

同時に足も後ろへ引きます。

横腹がギュッと伸びます。左側も同じように伸ばします。



背中を伸ばして歩きます。

手を組みながら歩いたり、両腕をまっすぐに伸ばして大きく振りながら歩いたりします。

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